「老老介護」の時代、ズバリ、タイトルそのままの本である 2008-04-04
タイトルがすべてをあらわしている。
ひと言で言って、非常に読みやすくつくられた本。
今や60歳が80歳を介護しなければならない時代になっている。
いわゆる「老老介護」だ。私の回りにもそういう人がたくさんいる。
自分の時間も少なくなり、精神的経済的にも負担が大きい。
この本は、そうなる前に「親を元気にしておくにはどうすればいいか」を
エッセイ風につづった「実務エッセイ」といえようか。
脳生理学については権威の著者だけに、脳の話が多いが、
がんや骨折などの話にも触れているし、
そもそも親が「ぼけ」ないようにするには日頃から何をすればいいか――
というところに力点が置かれている。
人間、50歳を過ぎると何が起こるかわからない。
いくら今親が元気でも、突然寝たきりになることだってあるのだ。
そのためには「子供が親を育てる」という気持ちが大切だと著者は説く。
決して押しつけがましく言っているのではなく、
「一緒に元気に歳を重ねていこう」というわけだ。
重いテーマを扱っているのだが、カバー装丁も明るく、
なんとなく前向きにさせられる一冊である。
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この記事は2010/8/10に作成しました。
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