小規模な特養ホームの介護現場。 2008-11-22
内容は、期待以上に面白かったです。
千葉県三芳村(現南房総市)の小規模な特別養護老人ホーム(定員50名)理事長が著者。
その特養(この様に略されること多し)での認知症入所者と職員との人間ドラマが、時にユーモアを交えながら語られます。文章は読みやすく、暖かな視線ですが、その介護現場は大変な状況!。福祉への情熱にあふれた著者のような方達が、これまでの日本の福祉を支えてきたのでしょう。
この本の出版後に介護報酬が改定され、現在はどの介護現場も職員の離職に頭を痛めている現状です。その後の、この特養の運命やいかに?続編を期待したいです。
本のタイトルからは、特養の一般論・意義・全国的状況などを想起してしまいます。(このタイトルではあまり売れないと思います…)
老人ホームの日常 2005-08-31
福祉施設の経営者から、入所されている方の日常を私見を交えながら綴っています。3部構成になっていますが、老人ホームの日常を記録した第1章と第2章、介護保険制度導入に翻弄されながら制度の問題点を指摘した第3章と、全体としては2部構成のようです。
老人ホームという言葉は知っているが、その実態は知られていません。とかくこの手の本は、処遇が悪いとか、制度の欠陥を指摘するだけにとどまったりするものが多い中、そこに暮す人の日常を淡々と語っている点で、施設の姿が見えてきます。
これから福祉分野に進もうとされる方や、身近に利用されている方がいるけれど、実際には良く知らないという方にお勧めです。
さらに詳しい情報はコチラ≫
この記事は2010/8/10に作成しました。
[PR]アマゾン
PR